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京都禪寺名庭

NT $704.00
NT $676.00


観光客で賑わう京都市内から一歩足を踏み入れると、静寂の空間が広がる、京の禅寺。その凛とした佇まいを京都を代表する写真家・水野克比古が撮った、禅寺の庭園写真集。花が咲き誇る季節があれば、緑がいきいきとした季節もある。静かな雪の積もる禅の庭には格別の風情を感じられる。そんな魅力を閉じ込めた一冊。英文併記。京都に存在する美しい庭園の中で、禅宗寺院の庭園の数が圧倒的に多いのは何故か。そして禅の庭が意味するものは何か。その答えは、日本の庭園の歴史を繙けば自ずと見つかるだろう。龍門瀑石組は、室町時代の禅宗庭園の主要なテーマとして金閣寺、銀閣寺、大仙院の庭園などに引き継がれる。その後、京都における臨済宗寺院の五山・十刹が制定・整備され、禅宗寺院が隆盛を極め、数多くの寺院が建造された。それをさらに進めたのが、方丈、裏庭に渓谷の景色を石組で表現する枯山水庭園であった。また、方丈南庭は公的な儀式の場であって、平らかな全面白砂の白洲であった。今も本来の白洲の庭を守っている方丈南庭は、大徳寺本坊や東海庵、大仙院に見られる。その省略的技法が、龍安寺石庭や相国寺開山塔庭園のような名園を生み出したのであろう。時には禅宗寺院を訪れ、じっくりと庭に向き合い、ゆっくりと瞑想にふけるのもいいであろう。


庭園